今回は前回に続き、オイリュトミーの体験授業について活動報告です。オイリュトミーはギリシャ語「美しい(eu)」と「リズム(rythmos)」を組み合わせた造語で、シュタイナーによって創造された運動芸術や総合芸術。身体の動きを通して呼吸や感情にまでアプローチする体操法、療法でもあります。
私は幼い頃の「リトミック」を思い出しました。先生の音やリズムに合わせ手をたたいたり踊ったり、それをもっと自由に全身で表現し、人とも協調しながら、味わう感じというと分かり易いでしょうか。豊かで楽しい経験でした。
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福岡シュタイナー学園やどんぐり自然学校で指導してくださる田原眞樹子先生は、5・6年生以上のオイリュトミーをとても丁寧に教えてくださいました。
母音・子音の動き、円で動く、近づく、遠のく、私、あなた。正三角形で動く、二人で、4人で、私の軸で、他者を感じて、思って、自分の位置・周囲を確認して。
オイリュトミーシュタープという銅の棒は、先生が講座の前に磨いてくださっていて、キラキラと美しい。
皆で動くと心地よく、リズムを感じて流れていくひとときに集中していると気づきます。
幼児や低学年の動きから、少しきっちりとした動きへ。
正しいこと、相手との折り合いをつけてバランスをとっていく。家と同じで人も構造が大事。高学年になり正しさ(美しさ)が求められ、オイリュトミーの動きで体もつくられていく。
どんな素晴らしいことであっても受容体が育たないと受け取れない。ものを見る目、皮膚の感覚、美しいと感じる事のできる心。オイリュトミーがそれらを育ててくれる…
田原先生の言葉は、伝えたい想いにあふれていました。
講座を受けて、あらためて思うのは、私がこの学びを受けたかったんだな、ということ。
今回も素晴らしい講座を受講でき、お二人の先生の熱意に感謝です。
田原先生、中村先生、ありがとうございました。
(9年生 親)