7月末、どんぐり自然学校 2025年シュタイナー教育講座が開催され、保護者も参加できる講座がありました。参加した親の手記を紹介します
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日本シュタイナー学校協会代表でもある中村真理子先生による7年生の化学の授業(実験)は、まず焚き火から始まります。
今回はあいにくの雨で行えませんでしたが、子どもたちとの授業では、必ず実際に焚き火をし、五感で観察し、一日眠り、翌日観察した事について意見を出し合うそうです。よく観察した焚き火は、先生の美しい黒板画に描かれていきます。
次に焚き火は、アルコールランプを使っていろいろなもの(しかし、雑多なようでその中には植物性、動物性、鉱物性の素材)を燃やす実験を導き、それが発展して、酸性・アルカリ性の実験に繋がりました。
リトマス試験紙が作られるに至った物語から始まり、身近な紫キャベツを煮出して色素を取り出し、石けん水やお酢など、濃度を変えた液体をそれぞれ試験管の中に均等に注いで混ぜると素敵なグラデーションができあがりました。それは動と静でもありました。実際はここから続きがあるのですが、保護者はここまで。
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シュタイナーのエポックと呼ばれる授業は、私が学校で受けてきた単元に区切られた授業にはない、繋がりと広がりと、物語があります。
焚き火の炎、熱と光、動と静は、3年生の動物学、4年生の植物学、5年生の鉱物学、6年生の呼吸(光合成)の学び、太陽のエネルギーからのストーリーがありました。
この授業で大切なのは必ず自ら実験して五感で観察すること。
いまどきYouTubeで検索すれば簡単に実験を見ることはできます。でもそこで得られるのは知識。実際に手を使い五感を働かせよく観察して初めて驚きを味わえるチャンスは、とても貴重な体験だと思います。
(9年生 親)